クライマックスシリーズが3戦目まで縺れる展開。印象的だったゲームはDeNAと阪神の2戦目。負けたとはいえホームランを期待される場面で打った福留の一発が衝撃的だった。

ドラゴンズに足りない力を元ドラゴンズ選手に見せられる。モノが違うの一言で済ませてよいのだろうか。色々中身の詰まった対戦だった。

このバッティングが期待の平田、ビシエドは出来そうにない。その他の選手はもっと期待できない。唯一復帰後好調だった福田は可能性があるかもしれない。ただCS経験がない選手ばかりだからな。今後選手たちがどのように評価され、来季以降どのように起用されるかは注目だ。

正直野球熱が冷めつつある今、なかなか記憶が蘇らない。ゆっくりと思い出しながら振り返っていく。


まずは記憶による振り返り。数字ではなく気持ちでチームを振り返る。間違いもあるかもしれないが大目に見てもらいたい。

『68勝73敗2分が頑張ったと思われている風潮が異常』

年間成績はここ数年と当社比で『よくやった感』が出ているが大きな間違いだ。単純に貯金、借金は例年との比較は出来ない。今年のセリーグの戦いがこうなっただけ。他球団から見ればドラゴンズの借金の数はどうでもよく4位以下に無事収まってくれたらよい、それだけ。実際に勝負所ではほぼ間違いなく負けている。優勝、CSを逃したことよりも昨年より順位を上げられなかったことに危機感を持つ必要がある。

『首位もなければ単独最下位もなかった』
今季”首位”はなかった、この記憶は間違いない。プレイボール時点が最高だったなんて思いたくないと心に決めた瞬間はあった。次に単独最下位である”6位”もなかった、そう記憶している。言ってしまえば4月の開幕特有のゴチャゴチャした混戦を除けば『ほとんど5位』だからこそ数少ないワクワクした時期を鮮明に覚えている。

『5位力は年間通して安定した結果』
各月で特別に負け越した月は無かったと思う。これも安定して5位だった理由の一つ。7月は心を乱されたが

『今が一番楽しいと思える時期が3度あった』
貯金を経験した4月、8連勝を達成し2位になった7月、首位相手に6連勝しマツダに乗り込んだ9月。

『評価が難しいチーム成績』
打率が高いのは数字の罠だとして、次に得点と失点は共に低く、得失点差というあまり意味のない数字を持ち出すとギリギリ得点が勝っている。そんな状況で5位なのは?この謎にたどり着く。答えは一つではないだろうが分析は試みたいところ。思い浮かぶのは、『延長』と『引き分け試合』が少なくなったから、守備が上がったなどがある。

『サヨナラ打ゼロ、引き分けが2試合』
心躍ることが少なく、長引いて負ける展開も減った。ただ6xの試合を含め地獄のような体験は例年通りあった。

過去を振り返ることで得られるものは少ないかもしれない。ただ数字に騙されて舞い上がらないようにしなければならないと思う。来季何が必要で何が不要か、引き続き何か変わったアプローチで今季を振り返っていきたい。